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タイはどんな国?日本との文化・ビジネスの違いを紹介

タイ 文化の違い-アイキャッチ画像

タイは日本人に人気の観光地です。親日国のため日本人に対して友好的であり、仏教を信仰していることもあり価値観も似ています。

ビジネスにおいては、5,000を超える日系企業が進出するなど、人気の進出先です。タイでは条件を満たすことで法人税を半分もしくは免税にできるため、製造業を中心に多くの企業が進出しています。

ただし、タイで生活・ビジネスを行うには、タイの文化やビジネスマナーを理解しておく必要があります。そこで本記事では、タイの文化およびビジネス面における特徴や日本との違いを詳しく解説します。タイに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

タイの法人設立や就労ビザ取得におすすめの代行会社についても紹介しています。

この記事でわかること
  • タイの基本情報
  • タイの文化や言語
  • タイのビジネス情報
  • 日本とタイの違い
目次

タイの基本情報

タイは、東南アジアに位置する国の1つで、ミャンマーやカンボジア、マレーシア、ラオスなどと陸続きになっています。東南アジアは島国が多く、移動や輸送に飛行機や船を有する国が多い一方で、様々な国と陸での輸送が可能なタイは、東南アジアでの重要なビジネス拠点として重要視され、多くの日系企業が進出しています。

画像は外務省のタイ王国ページより

タイの基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目詳細
人口69,920,998人(2024年推定値)
首都バンコク
面積51万3,120km²(日本の1.4倍程度)
気候熱帯性気候
民族タイ人 97.5%、ビルマ人 1.3%、その他 1.1%
言語タイ語、英語(高学歴者を中心に)
宗教仏教徒92.5%、イスラム教5.4%、キリスト教1.2%、その他0.9%
人口増加率0.17%

参照:Thailand – The World Factbook

タイの特徴的な文化とは?

「微笑みの国」と呼ばれるタイでは、争いごとは好まれず、お互いが助け合って生活する文化が形成されています。東南アジアの特徴でもあるルーズな時間感覚は、時間に厳しい日本人からすると異様に感じるかもしれません。

他方で、タイは仏教徒が多くを占めること、主なメッセージ交換アプリにはLINEが利用されていることなど、日本との共通点も多くあります。

タイ文化の特徴や日本との違いなどについて、詳しく見ていきましょう。

宗教は仏教!微笑みの国タイ

タイの主な宗教は仏教で国民の9割以上が仏教徒です。仏教では、徳を積むことで来世で幸せになれるという教えがあることから、タイ人は人助けを積極的に行ったり、他者とよりよい関係を築こうとしたりします。タイ人は微笑むことが多く、他人とのかかわりも積極的で、外国人に対しても友好的なため、「微笑みの国」と称されることもあります。

街中に多くのお寺があり、タイ人がお参りしている姿をよく見かけます。日本だとお寺でのお参りはお年寄りが多いイメージですが、タイでは若い世代もお参りしています。

香辛料やハーブが豊富なタイ料理

タイ料理といえば、酸味と甘みがどちらも楽しめるトムヤンクンやバジルの利いたガパオライスなどが有名です。タイ料理は、様々な香辛料やハーブを使ったエスニック料理として知られており、世界中で高く評価されています。

タイの主食はタイ米や麺で、舌触りなどはメイドインジャパンのものとは多少異なるものの、味付けは日本人好みなことが多く、食を楽しみにタイに旅行する人も多くいます。タイの雰囲気をより楽しみたい方は、屋台で販売しているストリートフードを試してみるのもよいでしょう。

鮮やかな民族衣装

タイでは美しいシルクや絹で作られた衣装を身に着ける「シワーライ(女性用)」と「スア・プララーチャターン(男性用)」が有名です。祭りや冠婚葬祭、式典、宗教のイベントなど、様々な機会で利用されるため、タイに訪問した際に見かけることもあるでしょう。日本でいう着物に近い感覚と捉えるとよいかもしれません。

町のいたるところにレンタル屋があるため、外国人でもタイの民族衣装を気軽に楽しむことが可能です。お気に入りの民族衣装に着替え、さらに写真映えする観光地を回れば、友達に自慢できること間違いありません。

言語はタイ語!英語も通じる?

タイのメイン言語はタイ語です。日常のコミュニケーションや仕事でのやりとりは、タイ語が利用されます。

昨今は、英語が話せるタイ人が急激に増えています。タイは英語教育に力を入れており、高等教育を受けた人であれば、英語でスムーズなコミュニケーションが図れます。

しかしながら、英語はあくまでも一部のエリートが扱えるだけで、タイ人全員が英語を流暢に話せるというわけではありません。タイをより楽しむためには、タイ語とうまく付き合っていく必要があります。

LGBTが違和感なく浸透

タイはLGBTに非常に寛容な国として知られています。町を歩けば、同性のカップルをいたるところで見かけます。タイは自分らしさを大切にしている国のため、周りからどう見られるかよりも、自分がどうありたいのかがより重視されます。

タイではLGBTが心地よく観光できることを目指したLGBTツーリズムを掲げ、LGBT旅行客を積極的に誘致しています。LGBTの対策や理解が遅れ気味の日本と比べると、これは非常に大きな違いといえるでしょう。

愛国心が強い

「タイ王国」といわれるように、タイには国王が存在し、タイ人は国王を敬っています。タイ王国の一員であることに誇りを持っているタイ人が多く、愛国心は高め。タイには多くの外資系企業があり、出張も含めて海外で働く人が多くいますが、いつかはタイに戻り、国や家族のために貢献したいと考える国民が多いようです。

日本文化が人気

タイでは日本のカルチャーが人気で、土日ともなれば様々な日本関連イベントが開催されています。特にアニメや漫画、歌、アイドル、コスプレなどのポップカルチャーは人気があり、イベント会場は満員で、熱気で溢れかえります。タイ人は外国人に対して非常に寛容ですが、特に日本好きが多いことから、日本人に対して友好的に接してくれるでしょう。

朝が早い

タイは、日本と比べて朝が早いのが特徴です。日本では8~9時頃が学校や職場の始業となりますが、タイでは7~8時の間に学校が始まります。つまり、学校の先生はより早い時間に到着し、準備を済ませています。屋台なども、この時間に合わせて、6~7時にオープンします。

タイは熱帯性気候で、年中暑いため、涼しい時間帯に移動するのが好まれるため、日本と比べて始業開始が早く設定されています。朝弱い人は、タイのスケジュール感に慣れるのに苦労するかもしれません。

物価が安い?

東南アジアといえば、物価が安いイメージを持つ人も多いことでしょう。実際タイも、10年ほど前までは、物価が安い国の1つでした。食料品は日本の半額ほどで購入でき、様々な人的サービスは日本の3分の1ほどの価格で利用できました。

しかしながらタイはここ数年で急速な経済成長を遂げ、物価や人件費は上がり続けています。日本よりも安い国、というイメージは崩れ、日本と同じ、もしくは日本以上にコストのかかる国へと変貌しています。

もちろん、移動費や屋台での食事など、日本よりも安いものは多々あります。しかしながら、「タイは安いから」という理由で旅行や移住、ビジネス進出してしまうと、予想外のコスト感に驚いてしまうかもしれません。昨今の物価や材料費、人件費などについても、丁寧にリサーチするとよいでしょう。

ビジネス面から見たタイの特徴

続いて、タイと日本の違いを、ビジネス面から見ていきましょう。タイは外資系企業を積極的に誘致しているのに加え、輸送に便利な立地条件が揃っているため、製造業を中心に、多くの日系企業が進出しています。

外務省の海外進出日系企業拠点数調査(2023年)によれば、タイに進出している日系企業の数は5,856件で、東南アジアでトップです。世界で見ても、中国・米国に続く第3位です。

以下では、ビジネス面から見たタイの特徴や日本との違いについて詳しく見ていきましょう。

海外進出日系企業拠点数調査 – 外務省 –

外資系企業を積極的に誘致・軽減税率適用

ビジネス面におけるタイの魅力の1つが、外資系企業を積極的に誘致する政府の姿勢と、外資でも適用できる優れた軽減税率です。様々な条件を満たす必要はあるものの、法人税を半減(50%)もしくは免税にすることが可能です。

タイでの法人税減免、免税などについては、以下の記事で詳しく説明していますので、合わせてお読みください。

タイは外資系企業を積極的に誘致しているため、法人設立は他の国と比べて容易である点も魅力の1つといえます。一方で、外国人がタイ国内で働くために必要な「就労ビザ」と「労働許可証」の取得は難しくなりつつあります。

タイでの就労ビザや労働許可証については、以下の記事で詳しく説明しています。

外資系企業は人気の就職先

タイは外資を積極的に誘致していることから、日本だけでなく、世界中の企業が拠点を置いています。外資系企業はタイ現地の企業よりも給与条件がよく、またステータスの1つにもなることから、タイ人エリートに人気の就職先です。外資系企業で働き、そのまま本社のある国へと出稼ぎに行くタイ人も多くいます。

タイ人は親日家が多いため、タイ現地にある日系企業も人気の就職先です。ただし、昨今は円安の進行と日本経済の停滞などにより、給与面で他国の企業に勝てず、人材の獲得が難しくなっているという現状もあります。

タイに進出する際には、どのように優秀なタイ人を集めるのか、他国の企業と競えるだけの給与や条件面を揃えられるかについても事前に検討しておく必要がありそうです。

複数の国と陸地で接している

タイはミャンマーやマレーシア、ラオス、カンボジアなどと隣接しています。また、ベトナムやシンガポールへも陸地のみを利用して移動や輸送が可能です。そのため、材料や製品をより早く、かつ安く輸送できます。

日本であれば、外国に輸出する場合には船か飛行機を利用しなければならず、様々なコストがかかります。そのため、タイに拠点を置くことで、輸送の面で非常に大きな恩恵を受けられます。

また、タイはハブ拠点としても人気があります。東南アジア西アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカなどに向けたビジネスを検討している企業にとっては、タイは重要な拠点となるでしょう。

叱責に敏感

タイ人は、叱責に対して非常に敏感です。微笑みの国と呼ばれていることからもわかる通り、タイ人は人を許すことに慣れているため、叱責を受けた経験がほとんどありません。

タイ人は良好な人間関係を重視するため、叱責に対しては否定的です。たとえそれが個人のため、会社のためであったとしても、タイ人はよく思いません。信頼を一気に失い、場合によっては退職・転職につながる場合もあります。

日本では教育の一環として叱責や注意が頻繁に行われている会社もありますが、タイ人にはよい影響を与えないため、気をつけましょう。

時間に執着しない

タイ人は、時間に対してあまり執着しないという特徴があります。例えば、約束した時間になっても来ずに、30分後に何もなかったのように現れるということはよくあります。また、タイ人は時間に遅れる場合だけでなく、想定外に早く来ることもあります。10時に約束していたにもかかわらず、2時間前の8時に到着し、対応を求めてくる場合もあります。

日本でタイ人を雇う場合には、タイ人を日本文化や日本の時間間隔に慣れさせることが可能ですが、タイ現地の会社であれば、どうしてもタイ流の時間感覚が優先されてしまいます。そのため、タイ人を雇用する場合には、時間をはじめとしたビジネスルールの徹底を図る必要があります。

温和で友好的な人が多い

いくつかビジネスにおける注意点を説明しましたが、タイ人は総じて、温和で友好的な人が多い印象です。ビジネスにおいては人間関係が非常に重要ですが、タイ人は良好な関係性を構築するのに長けています。そのため、タイ人が加わったグループは、雰囲気がよくなり、仕事が順調に進む傾向にあります。

日本企業がタイ人を雇うと、どうしても日本のルールに適用させようとします。しかしながら、それによってタイ人の魅力が失われてしまう可能性もあります。タイ人の魅力や強みをしっかりと理解した上で、人材を最大限に生かすマネジメントが求められます。

もし自社だけでの対応が難しければ、タイ人の労務管理に長けた代行会社を利用するのも1つの方法です。以下の記事では、タイでおすすめの代行会社についても紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

タイでのビジネスや移住に興味があれば代行会社利用がおすすめ

タイは外資系企業が多く外国人とのかかわりに慣れていること、また、特に日本や日本人に対しては友好的な人が多いことから、移住やビジネスがしやすい国の1つといえます。しかしながら、英語が通じない場面が多々ある、外国人の就労許可が年々厳しくなってきているなど、困難な場面に出くわすことも多くあるでしょう。

もしタイでのビジネスや移住で困っているのならば、早めに代行会社に相談するのがおすすめ。代行会社を利用するメリットは以下の通りです。

  • スムーズかつ短時間で法人設立・移住できる
  • 最新のルール変更に適応できる
  • 会社設立や移住に関する業務を大幅に削減できる
  • 困ったときに気軽に相談できる
  • 詐欺案件をつかまされる可能性が減る

ただし、代行会社の質はよりけりです。タイで優れた代行会社を見つけるためには、以下の点を丁寧に確認するとよいでしょう。

  • 実績
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  • 費用
  • 信頼性
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