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シンガポールの法人設立におすすめな代行会社7選!費用や選び方も丁寧に解説

シンガポール 法人設立 おすすめ

シンガポールでの法人設立は、法人税が一律で17%(軽減税率でさらに低くすることも可能)外資系企業を積極的に誘致しているなどの魅力があります。一方で、海外での法人設立は簡単ではなく、1つのミスが原因で追徴課税を課されたり、事業が思ったように展開できなかったりする事例も見受けられます。

シンガポールの法人設立をスムーズかつ確実に進めたければ、代行会社の利用がおすすめです。本記事では、シンガポール法人設立時および設立後に直面する問題や代行会社選びのポイント、おすすめ代行会社などについて丁寧に説明させていただきます。

この記事でわかること
  • シンガポールでの法人設立が人気の理由
  • シンガポールの法人設立で代行を利用するメリット
  • 代行業者の選び方
  • シンガポールでの法人設立におすすめの代行会社
目次

シンガポールでの法人設立が人気なのはなぜ?

シンガポール法人設立のメリットは様々ですが、特に重要なのは「法人税」と「外資誘致」です。

2010賦課年度より、法人税率は居住法人・非居住法人ともに 17%に引き下げられた

シンガポール税制の概要 – 【2023年改訂版】 – JETRO –

シンガポールの法人税は、2024年4月時点で居住法人、非居住法人ともに17%です。さらに条件を満たせば様々な軽減税率が適用できるため、実効税率は10%前後になります。日本の法人税は23.2%のため、ある程度の売上が見込める企業であれば、日本よりもシンガポールでビジネスをした方が利益拡大につながります。

様々な国や地域では、自国のビジネスを保護するために外資規制が行われています。しかしながらシンガポールでは、軍事産業やガス・電気、メディアなど一部のセクターを除き、外資規制がされていません。つまり、幅広いセクターにおいてシンガポール進出が可能です。

他にもシンガポールは、英語が通じる、安全・衛生面に優れている、東南アジアのハブ空港としてさらなる発展が期待されているなど、ビジネスを行う上で優れた面が多々あります。

シンガポールで法人設立するメリットや流れについては別の記事にまとめてありますので、ぜひ合わせてお読みください。

シンガポール法人設立時に直面する問題とは?

シンガポールでの法人経営は非常に魅力的ですが、法人設立の際には様々な問題に直面します。日本企業が遭遇しやすい問題は以下の3つです。

  • 法人設立がスケジュール通りに進まない
  • 言語の壁でうまくいかない
  • 想定以上に費用がかかる

特に費用に関しては、物価や従業員給与、不動産価格などが急上昇しているシンガポール特有の悩みでもあるため、事前に丁寧にリサーチを行うようにしてください。

法人設立がスケジュール通りに進まない

シンガポールでの法人設立に必要な期間は2~3カ月(事前リサーチは除く)です。しかしこのスケジュール見通しはすべての手続きがスムーズに進んだ場合であり、多くの企業はこれよりも多くの日数を要します

特に問題が生じやすいのが法人登記の申請や銀行口座の開設です。法人登記の申請はACRAのWebサイトから実施でき、スムーズにいけば1日で完了します。一方で審査に回された場合や何らかの不具合が見つかった場合には、数週間から数ヶ月の期間が追加で必要です。銀行口座の開設は、シンガポールでのビジネスに有利な地場銀行で口座開設しようとすれば、現地でのサインやインタビューなどが必要で、追加の費用と期間が必要になります。

シンガポール法人設立の全体像を理解しておけば、どこで問題が生じやすいかを事前に予期した上で対応ができます。しかし、シンガポール法人設立に初めて取り組む日本企業においては法人設立がスケジュール通りに進まずに苦戦する傾向にあります。

言語の壁でうまくいかない

シンガポールでの法人設立手続きは、基本的には英語を利用して行います。独自の言語を持つ国と比べれば対応しやすいですが、法人設立に関する難しい用語や文章を英語で理解するには、かなり高い言語力や専門性が必要です。一つの読み間違い・聞き間違いが原因で、法人設立がうまくいかないこともあるでしょう。また、シンガポールでは「シングリッシュ」と呼ばれる独自の発音があり、英語に長けている人であっても最初はリスニングに苦戦するかもしれません。

想定以上に費用がかかる

シンガポールは、世界一物価が高い都市として知られています。法人設立者がシンガポールで滞在もしくは在住するための生活費やオフィスレンタルにかかる費用、地元の従業員を雇う費用などは、他の国と比べて高くなりがちです。せっかく法人税の恩恵を受けられてもそれ以上に出ていくお金が大きくなり、総合的に見た場合には稼ぎが少なくなった、という場合もありえます。

シンガポールの法人設立に詳しければ、例えば通常のオフィスではなくバーチャルオフィスを利用して固定費を浮かせる、従業員を雇うのでなく一部業務を代行依頼することで人件費を削減するなど、様々な方法で費用を抑えられます。この点から考えても、シンガポールに詳しい代行会社に相談するメリットは大きいといえるでしょう。

シンガポール法人設立後に直面する問題とは?

シンガポールでは、法人設立はうまくいったものの、その後の法人維持や経営に関して問題を抱える企業もいます。中でもシンガポールの税制に沿った税務手続きや世界各国の企業が集う中での集客などに苦戦する企業が多い印象です。

税務手続きの複雑さ

シンガポールで法人経営を行うには、シンガポールの税制に沿って税務手続きを行う必要があります。シンガポールは政府が外資を積極的に誘致しているという背景があることから、税務に関してはそこまで複雑ではありません。ただし、設立年数や課税所得額によって税率が変わるため、熟知していないと貴重な税制優遇の機会を逃してしまいます。

また、株式の人数や株主の種類(個人・企業)、セクターなどによって免税や控除の条件・規模が異なっているため、このあたりにも注意が必要です。また当然のことながら、税務の手続きを適切に行わずに指摘された場合には追徴課税が課せられる場合もあります。

シンガポールでは確定申告も必要です。

休眠会社を除いてすべての法人は、原則として各事業年度終了の日の属する年の翌年 11 月末を期限と
して、内国歳入庁(IRAS)に確定申告書(Form C / Form C-S/ Form C-S Lite)を提出することが義務
付けられている

シンガポール税制の概要 – 【2023年改訂版】 – JETRO –

税理士であっても海外の税制の理解と適切な対応は容易ではありません。専門家や代行の助けを借りず、自社だけで海外の税制を完全に理解するのは難易度が高いといえます。

従業員雇用と管理

シンガポールで従業員を雇用したものの、思ったスキルや経験を備えておらず、会社がうまく機能しないことも多々あります。海外の場合、応募者がスキルや経験を誇張して記載することが多々あります。そのあたりを理解せずに人事を行うと、履歴書と実際のギャップに驚くこともあるでしょう。

また、日本は世界から見て、独特のビジネス文化を持つ国です。現地で採用した人材が日本人のように動いてくれず、ストレスを抱える管理職も多いようです。日本とシンガポールのビジネス文化を理解した上で、従業員がより力を発揮できるようなマネジメント能力も要求されます。

競合とのすみ分け

シンガポールは外資が参入しやすい環境が整っていることから、日本だけでなく世界中の法人や個人起業家が集まっています。シンガポールに法人設立できたものの、競合との差別化に苦戦し思ったように売上を伸ばせない企業が多く存在します。

競合と差別化を図り、売上を伸ばすには、シンガポール市場をよく理解した上での戦略立案やマーケティングが求められます。自社だけで難しい場合には、シンガポールに精通したコンサル会社に相談することで解決できることがあります。

シンガポールの法人設立で代行会社を利用するメリット・デメリット

シンガポールでの法人設立を代行会社に依頼することで、以下のようなメリットが享受できます。

  • スムーズかつ短時間で法人設立できる
  • 申請ミスによる罰金や追徴課税を避けられる
  • 最新のルール変更に適応できる
  • 会社設立に関する業務を大幅に削減できる
  • コストカットに効果的な代替案を提案してもらえる
  • 困ったときに気軽に相談できる
  • シンガポールに根差したマーケティングサポートが受けられる

代行会社に相談もしくは業務の一部を依頼するメリットは多々あります。代行会社の依頼には一定の報酬支払が発生しますが、それ以上に大きな恩恵を受けられることがほとんどのため、シンガポール進出を検討している企業は検討してみるとよいでしょう。

一方で、自社にノウハウが蓄積されない、進行度が逆にわからなくなる、エージェントによって質が異なる(悪質なエージェントも存在する)などのデメリットもあります。また、依頼した調査・業務に応じた費用も発生します。

これらのメリット・デメリットを理解した上で信頼できる代行会社を探し、うまく活用することで、シンガポール進出を安全かつスムーズに進められます。

シンガポール法人設立における代行会社の選び方

シンガポール法人設立で代行会社を選ぶ際には、以下のポイントを確認してください。代行会社への依頼は一定額の費用が発生することから、どうしても安く対応してくれる会社を選びたくなってしまいがち。ただし、サービスの質と費用は比例することも多いことから、安心・安全のシンガポール進出がしたければ、費用以上に実績や専門性、サポート内容を検討することが大切です。

  • 実績
  • 専門性
  • サービス・サポート内容
  • 費用

実績

シンガポールでの法人設立実績が豊富な代行会社を選びましょう。ここで重要なのは、海外法人設立に強い会社ではなく、シンガポール法人設立を複数成功させた実績がある代行会社を選ぶことです。国によって法人設立の仕組みや必要な手続き、税制、法律などが大きく異なります。シンガポール法人設立の実績が少ない代行会社だと調査に時間がかかるとともに、かかった時間の分だけ費用が高くなります。また、シンガポール独特の申請手続きが理解できていない場合はあまり役に立ちません。そのため、シンガポール法人設立の実績が豊富な代行会社を選びましょう。

専門性

海外法人設立をサポートしている代行会社の種類は、主に以下の3つです。

  • コンサルティング会社
  • 会計・税理士事務所
  • 法律事務所

これらの会社・事務所はそれぞれ強みが異なります。コンサルティング会社は、市場調査や戦略立案、法人設立後のマーケティングサポートなどに強みを持ちます。会計・税理士事務所は、シンガポール法人設立時もしくは設立後に必須の税務業務や確定申告等に関する助言や業務サポートが得意です。シンガポールで最大限節税をしたい方にもおすすめ。法律事務所は法務の観点から法人設立をサポートしてくれるため、安心安全なシンガポール進出が可能になります。自社が特に重視したいことに合わせて代行会社の種類を決めるとよいでしょう。

個人が格安で法人設立をサポートしている場合もありますが、サービスの質や内容が大きく異なるため、安全性を重視する場合には避けたほうがよいでしょう。

サービス・サポート内容

代行会社が提供しているサービス・サポート内容をしっかりと確認しましょう。特に注意が必要なのが「トータルサポート」や「ワンストップサービス」を提供している場合です。依頼側と代行会社の間で認識の違いがあった場合、予定していたサポートが受けれない、という可能性もあります。そのため、任せきってしまうのではなく、トータルサポートやワンストップサービスの中身も細かく確認するとよいでしょう。もしぴったり合うサービスが見つかれば、自社のタスク削減に大きく貢献してくれます。

また、法人設立とともに、法人維持に関するサービス(税務サポート、法務サポート、労務サポートなど)も依頼したい場合には、それに対応した代行会社を最初から選ぶことで、法人設立から会社運営にスムーズに移行できます。

費用

シンガポール法人設立にかかる費用は、依頼先や依頼内容によって大きく異なります。そのため、いくつかの企業に問い合わせを行い、見積もりを出してもらいながら比較検討するとよいでしょう。重要なのは、安心・安全を重視したい場合には、安さをウリにする代行会社を避けることです。費用とサービスの質は基本的には比例しているため、自社が納得できる金額とサービス内容を提示してくれた企業を選ぶとよいでしょう。

シンガポール法人設立でおすすめの代行会社7選

シンガポール法人設立でおすすめの代行会社7選を紹介します。代行会社ごとの特徴やサービス内容を以下の表にまとめました。

会社名特徴サービス内容
CPA Concierge Pte Ltdシンガポールに本社を構えるシンガポール進出サポート会社
代表が日本人のため、現地で日本品質のサービスが受けられる
シンガポール進出に関する各種サポート
特に税務関係業務に強い
株式会社AGSコンサルティング/
AGS税理士法人
シンガポールにも拠点を構える日本の会計・税務ファーム
海外進出案件に関して強みを持つ
シンガポール進出に関する税務アドバイザリー
シンガポール進出に関する各種サポート
RSM汐留パートナーズ海外進出案件に強い総合コンサルティングファーム
税務や法務、労務などをトータルで依頼可能
シンガポール進出に関するリサーチやコンサル
税務や法務、労務に関するアドバイザリー・代行
マリーナベイ会計事務所代表は永住権を持つなどシンガポールに精通
一括でお願いできるおまかせパッケージが特徴
シンガポール法人設立、運営サポート、税務業務
一括で依頼できるおまかせパッケージ
YHF PTE.LTD.シンガポールに本社を構える会社
現地でのサポート体制が優れている
法人設立から移住支援、現地でのサポートなど
法人設立パッケージもあり
島田&アソシエイツ国際税理士事務所国際税務に強い税理士事務所で、特にシンガポールに強い
法人設立後の運用サポートも充実
シンガポール法人設立に関する各種サポート
運用時の税務サポート、国際税務アドバイザリー
Singa Company Services Pte. Ltd.シンガポール進出に関するコンサルを得意とする税理士事務所
シンガポール現地での実績が10年以上
会社設立や会社維持サポート
会計・税務業務
各種コンサルティング

CPA Concierge Pte Ltd

「CPA Concierge Pte Ltd」は、シンガポールに本社を構える企業です。代表が税理士や公認会計士資格を持つ日本人のため、日本クオリティのサービスがシンガポール現地で受けられます。得意なのは税務業務ですが、長年の経験を活かし、シンガポール進出業務からコンサルティング、バックオフィスの代行サービスまで幅広く対応してくれるのがうれしいところ。シンガポール関連の各種サービス実績は400件以上で、最新のビジネスや政府事情にも精通しています。

シンガポール進出に関する各種サポートを一括で依頼したい、法人設立だけでなく、リサーチや代行業務も含めて依頼したい方におすすめです。

費用相場 要問い合わせ

会社・サービスURL:https://singalife-biz.com/company/

株式会社AGSコンサルティング/AGS税理士法人

「株式会社AGSコンサルティング/AGS税理士法人」は、各種税務・会計サービスを提供するファームです。海外進出案件にも強く、シンガポールに拠点もあるため、日本とシンガポールの両方で質の高いサービスが受けられます。

シンガポール独自の税制やマーケティングはもちろんのこと、国際税務にも精通しているため、日本とシンガポール両方の法人をうまくマネジメントしたい方や国際ビジネスを中心に行いたい方にもおすすめ。200名以上の税理士もしくは会計士が在籍しているため、規模の大きな案件にも対応してくれます。

費用相場 要問い合わせ

会社・サービスURL:https://www.agsc.co.jp/ags-media/singapore_establishment-of-corporation/

RSM汐留パートナーズ

「RSM汐留パートナーズ」は、税理士や公認会計士、社会保険労務士、司法書士などが在籍する総合コンサルティングファームです。通常であれば税務や法務は別の会社に依頼する必要がありますが、同社であれば士業に関する各種サポートを一括で請け負ってくれます。

海外進出案件にも力を入れており、シンガポール市場の調査から税務アドバイザリー、各種バックオフィス業務の代行まで幅広く対応してくれるのがうれしいところ。シンガポール進出に関するワンストップサービスを探している方におすすめです。

費用相場 要問い合わせ

会社・サービスURL:https://shiodome.co.jp/services/global-consulting/outbound/asia-pacific/singapore/

マリーナベイ会計事務所

「マリーナベイ会計事務所」は、日本人の公認会計士が設立したシンガポール進出向けの会計事務所です。代表はシンガポールで永住権を取得しており、10年以上の居住経験があります。また、シンガポール税理士会にも所属するなど、シンガポール現地の最新税務に精通しているのもうれしいところ。「シンガポール会社設立おまかせパッケージ」を提供しており、法人設立から会社運営までの各種作業を代行してくれます。

現地のことを熟知しており、さらにシンガポールの税務に関して高い専門性を備えた代行会社を探している方におすすめです。

費用相場 要問い合わせ

会社・サービスURL:https://marinabay-cpa.com/

YHF PTE.LTD.

「YHF PTE.LTD.」は、シンガポールに本社を構える会社です。シンガポール会社設立から移住、ビザ取得、投資案件、法人運営、生活サポートまで、シンガポールに関することであれば幅広く対応してくれます。「法人設立パッケージ」も提供しており、法人名利用可否の確認から登記、登録書作成、会社秘書役、銀行口座開設サポートなど、法人設立と運営で必要になるサポートを一括で提供してくれます。

シンガポール現地でのサポートが充実しており、幅広いサービス内容を提供する代行会社を探している方におすすめです。

費用相場 要問い合わせ

会社・サービスURL:https://sinbiz-support.com/sinbizhp/support/

島田&アソシエイツ国際税理士事務所

「島田&アソシエイツ国際税理士事務所」は、国際税務案件を中心に取り扱う税理士事務所です。特にシンガポール進出に関する案件を得意としており、会社設立から移住サポート、就労ビザ取得などに対して幅広く対応してもらえます。

国際税務に強いため、シンガポール国内向けではなく、シンガポールから国際的なビジネスを行う際に大きな力になってくれます。また、法人設立後の税務サポートも充実しているため、法人設立から運用(特に税務業務)までをトータルで依頼できます。

費用相場 初回面談・相談 1時間50,000円(税別)

会社・サービスURL:https://shimada-associates.com/singapore/

Singa Company Services Pte. Ltd.

「Singa Company Services Pte. Ltd.」は、シンガポールに本社を構えて10年以上の経歴を持つコンサルティング会社です。シンガポール法人設立や移住サポート、各種相談などに対応しており、特にコンサル面に力を入れているのが特徴。10年以上の現地での経験をもとに、企業の悩み事に答えてくれるでしょう。

シンプルな手続きをすべて揃えた「シンガポール会社設立パッケージ」も提供されているため、シンガポール進出を手間なくスムーズに進めたい方におすすめです。

費用相場 要問い合わせ

会社・サービスURL:https://www.singacompanyservices.com/

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